プリファレンスマッピング
- プリファレンスマッピングは、官能特性の行列データと嗜好の行列データを統合した分析をすることで、官能特性から消費者の嗜好性を解き明かそうとする手法です。プリファレンスマッピングには、内的プリファレンスマッピングと外的プリファレンスマッピングがあるといわれますが、前者には主成分プリファレンスマッピング、後者にはPLSプリファレンスマッピングが含まれます。
手順
- 主成分プリファレンスマッピングでは、嗜好データを主成分分析し、試料の主成分得点と評価者の主成分負荷量をマッピングします。
- PLSプリファレンスマッピングでは、官能特性データ行列と嗜好データ行列をPLS回帰分析で結びつけて、1枚の図に試料、官能特性、個々の評価者の位置をマッピングします。
- J-SEMSでは、PLSプリファレンスマッピングを使用します。
- 官能特性データはQDA法で、嗜好データは採点法で行います。
例
上の図は、PLS回帰分析により、米の官能評価行列と嗜好評価行列を結び付けた例です(相島鐵郎、2008)。
参考文献
相島鐵郎(2008)“プリファレンスマッピングによるおいしさの評価” 化学と生物, 46, 11, 791-799
検査画面
J-SEMSの検査画面
分析型パネル向け
嗜好パネル向け