感性・官能評価システム J-SEMS

J-SEMSの概要

はじめに

J-SEMSは感性・官能評価試験を行うためのツールとして開発しています。

評価手法は、様々な手法があり、同一手法においても条件等により試験の方法や解析方法が異なります。標準装備している評価手法と解析手法は以下の通りです。

評価手法一覧

J-SEMS.PRO(官能評価)

1.識別試験法
2点識別法、2点嗜好法
3点試験法
1対2点試験法
配偶法
2.順位法
スピアマンの順位相関係数
ケンドールの順位相関係数
ページの検定
ケンドールの一致性係数
フリードマンの順位検定
完備型ブロック計画
つり合い不完備型ブロック計画(BIBD)
サイン検定
ウィルコクソンの順位和検
3.一対比較法
一意性の係数
一致性の係数
ブラッドレイの一対比較法
シェフェの一対比較法
原法
浦の変法
羽賀の変法
中屋の変法
サーストンの一対比較法
4.格付け法
5.CATA法
6.採点法
平均値の差の検定(t検定)
対応のあるデータの場合
対応のないデータで、等分散の場合
対応のないデータで、等分散でない場合
分散分析
一元配置の分散分析
二元配置の分散分析
繰り返しがない場合
繰り返しがある場合
つり合い不完備型ブロック計画(BIBD)
積率相関
回帰分析
単回帰分析
重回帰分析
多変量解析
判別分析
主成分分析
因子分析
コンジョイント分析
7.SD法
8.QDA法
8.Napping
8.プリファレンスマッピング

J-SEMS.TIME(時系列評価)

1.TI

2.TDS

3.TCATA

4.MATI

5.TDL

特徴

システムの構成

 左から親機、Wi-Fiルーター、iPad(mini)

  1. 親機(小型のコンピューター)と子機(Apple iPad)をWi-Fiで接続しています。
  2. インターネットや社内LAN等との接続の必要が無いため高いセキュリティーが確保できます。
  3. 親機は試験の管理・集計・データ保存、子機は試験の作成・実施・結果表示を行います。
  4. 複数台の子機で同時に複数試験の実施もできます。
  5. 試験は子機だけで行い、親機との接続の必要はありません。
  6. アプリはJ-SEMS.PRO、J-SEMS.TIMEとJ-SEMS.mobileに分かれています。
  7. 親機と子機で検査から集計解析まで行えるため、サーバーを用意する必要はありません。

J-SEMSの構成図は

J-SEMS.TIMEは時系列での評価手法、
J-SEMS.PROは時系列以外の評価手法です。
J-SEMS.PROはJ-SEMS.mobileと連携することでスマートフォン(Apple iPhone)からの回答が可能となります。

ソフトウエアの構成

J-SEMSはその機能に応じて、複数のシリーズがあります。

J-SEMS.PRO Basic

Basicは時系列以外の評価手法の基本機能を搭載した製品です。BasicにはNappingやプリファレンスマッピングは含まれていません。また、検査画面、パネル、試料の内容をファイルとして、出力、入力する機能は搭載されていません。

J-SEMS.PRO Advance

Advanceは時系列以外の評価手法の全ての機能を搭載した製品です。Nappingやプリファレンスマッピングが含まれています(別途、ライセンスが必要です)。また、検査画面、パネル、試料の内容をファイルとして、出力、入力する機能は搭載されています。

J-SEMS.PROは

J-SEMS.TIME Basic

Basicは時系列計測の基本機能を搭載した製品です。BasicにはTDLやMATIは含まれていません。また、検査画面、パネル、試料の内容をファイルとして、出力、入力する機能は搭載されていません。

J-SEMS.TIME Advance

Advanceは時系列計測の全ての機能を搭載した製品です。TDLやMATIが含まれています(別途、ライセンスが必要です)。また、検査画面、パネル、試料の内容をファイルとして、出力、入力する機能は搭載されています。

J-SEMS.TIME Limited

Limitedは時系列計測のTIとTDSのみが使える製品です。Limitedには、検査をスケジューリングする機能や、検査画面、パネル、試料の内容をファイルとして、出力、入力する機能は搭載されていません。

J-SEMS.TIMEは

J-SEMS.mobileは

データ収集

  1. ラインスケールにも対応し、自動的にデータを数値化することができます。
  2. 精度の高いデータが効率よく得られ、データ収集の作業時間が大幅に削減されます。

使いやすいヒューマンインターフェース

  1. 操作は子機(iPad)のみで行います。
  2. 条件設定や試験の開始・終了、評価値入力等はタップで行います。
  3. 条件設定で試料数、パネル数、繰り返し数、試験時間、試験種別等を設定できます。
  4. 試験の実施計画の作成ができ、時系列の試験は試験中にメッセージを表示すこともできます。
  5. 問題と結果は親機に保存されます。
  6. 結果の集計は親機で行い、曲線のフィットや各種数値を算出し表示します。
  7. 試験途中で途中結果を確認することもできます。
  8. 計測値や結果データはパソコンにダウンロードでき、標準装備以外の解析もできます。
  9. TDS法、TCATA法は音声での入力も可能です。
  10. TDS法、TCATA法、TI法はフットスイッチ等の外部入力機器に対応しています。

解析機能

J-SEMSで取得され、集計された検査結果はRを使って統計処理されます。

実施解析できる官能検査の詳細

官能評価

識別試験法、一対比較法、順位法、採点法、格付け法、CATA法、コンジョイント分析

SD

QDA

Napping

プリファレンスマッピング

TI

TDS

TCATA

時系列計測法

MATI

TDL

参考図書

官能評価手法やデータ解析手法については、書籍「製品開発に役立つ感性・官能評価データ解析−Rを利用してISBN978-4-9907809-1-3に準拠していますので詳しくは書籍をご参照ください。