積率相関
書籍「製品開発に役立つ感性・官能評価データ解析−Rを利用して−」より引用
検定表、数表は省略しています。
以下の例の手順および数値の詳細は書籍でご確認ください。
また、表示の関係から、数式が正しく表示されていない部分があります。
J-SEMS.PROで以下の解析を行うことができます。
手法
間隔尺度以上の2組のデータの線形関係の強さや、その方向を示す測度で、−1から1の間の値をとる。
- 一方が増加したときに、他方も増加する関係があるとき、正の相関があるといい、相関係数r>0となる。
- 一方が増加したとき、他方が減少する関係があるとき、負の相関があるといい、相関係数r<0となる。
- 一方の増加や減少と、他方の増加や減少との間に、まったく関連性が見られないとき、相関がないといい、相関係数r=0となる。
例
- 次表のような変数X とY に対する9名のデータを入力する。
積率相関のためのサンプルデータ
- 次式により積率相関係数を求める。
前表のの例では、r=0.986 になる。 - データの散布図(横軸X:縦軸Y)を描く。
データの散布図 -
無相関検定を行う。
次式により、t検定を行う。なお、自由度dfはn-2である。t表(略)より、t(0.01,7)=3.499となり、変数XとYは、無相関検定の結果、1% 水準で有意な相関があるといえる。なお、両側検定を行う。